FIREに疲れたときのおすすめ気分転換方法

FIREを目指しているときは、資金準備のために投資や貯蓄を頑張らなければいけません。投資や貯蓄が元から「大好き」という方なら良いのかもしれませんが、FIREのために時間を作り、勉強や我慢をして頑張っているという方は、「FIREに疲れてしまった」と感じることもあるのではないでしょうか。

資産運用などの話が好きで自身で積極的に行っている、あるいは情報収集や勉強をしている人でも、「FIREのために頑張らなければいけない」という義務感になってしまうと、急に辛くなってしまうこともあるのではないでしょうか。自分がやりたくて勉強していると楽しい。けれど、「やりなさい」「やらなければいけない」は辛い。よくある心理ですよね。

今回の記事ではFIREの実践者が「FIREに疲れたときのおすすめ気分転換方法」を紹介します。ふっと「FIREに疲れた」「くじけそう」と感じたときは、ぜひ自分にあった方法で気分転換してください。

FIREに疲れたときの気分転換方法

FIRE実践者がおすすめする気分転換方法は6つあります。

・FIREのことを一端忘れる

・FIREの計画を見直す

・無駄遣いをする

・息抜きの日を作る

・お金のかからない趣味を作る

・資格試験の取得を検討する

いくつかは私も実際にやっている方法です。自分にあった息抜き方法はどれか考え、実際に試してみてはいかがでしょう。

方法①FIREのことを一端忘れる

FIREの投資や貯蓄が辛くなっているときは、頭の中がFIREで一杯になっているのではないでしょうか。「続けなければ」「貯蓄や投資のためにも節約しなければ」「欲しいものも我慢しなければ」と、気持ちに余裕がなく、必要以上に厳しくなっているかもしれません。自分に厳しくし過ぎると、あっという間に息切れしますよね。

このように、FIREのことばかり考えてしまう場合や、FIREによって支出や時間に厳しい制約を設け過ぎている場合は、一端すべてを忘れてガス抜きしてはいかがでしょう。常に制約、制約。厳しく、厳しく、ばかりでは気持ちが病んでしまいます。

あまりにFIREのことで頭が一杯になってしまい、必要以上に制約や厳しさを自分に課してしまうなら、一度すべて忘れてみるのはどうでしょう。その月のお小遣いを決めて自由に使ってみれば、ストレス発散でき、ガス抜きもできて、また「頑張ろう!」という気になるかもしれません。

FIREのことを一端忘れて、「FIREのことは考えない」という状況を作ってみてはいかがでしょう。

方法②FIREの計画を見直す

FIREに疲れているときは、計画の見直しをしてみることをおすすめします。

たとえば、月収21万円でFIREの準備資金として10万円を計上していたとします。家賃や食費などを残りの資金でやりくりしているため、常日頃から節約を心がけていました。これでは、FIREを達成したとしても「今までの我慢」が爆発してしまいます。FIRE達成の前に心が折れてしまうケースもあるはずです。

FIREに疲れたと感じる場合は、あまりに無理な計画を自分自身に強いていないか、計画を見直すことをおすすめします。適度な計画を立てられれば、心の疲労度も変わってくることでしょう。

方法③無駄遣いをする

FIREのための資金準備をするためにはある程度の節約も必要になります。節約をしてその分の資金を投資や貯蓄に回せれば、その分だけFIRE達成が近くなるからです。ただ、すべてを切り詰めてしまうと、FIREに疲れを感じてしまいます。

たとえば、週に1日、金曜日の夜だけに居酒屋でお酒を楽しむことを趣味にしていた人が、「FIREを達成する」と決めた途端に居酒屋禁止、金曜日の息抜きを禁止してしまうと、ストレスが溜まってしまいますよね。

今まで無駄遣いもしていた人が無駄遣いを一切禁止すると、やはりストレスが溜まってしまうのではないでしょうか。買い食いも禁止。外食も禁止。無駄と思われる出費は1円でもすべて禁止。急に厳しくすると、ストレスを通り越して気持ちを病んでしまいます。仕事や家庭がある以上、ある程度のガス抜きは必要ではないでしょうか。

無駄遣いを厳しく節制しているなら、計画を再考して無駄遣いの余地を作ってはいかがでしょう。適度な無駄遣いもガス抜きやストレス発散のためには必要です。月あたりの無駄遣いOK額を設定しても良いかもしれません。前の見出しの内容と重なるところもありますが、無駄遣いも考慮して計画を再考してはいかがでしょう。

方法④息抜きの日を作る

FIRE達成を目指している人は、株や投資信託の額をこまめにチェックしている方は多いのではないでしょうか。

常に値動きを見ていると頭の中が投資やFIREのことばかりになってしまい、疲れてしまいます。仕事をしているとして、頭の中が常に仕事ばかりだと「仕事が生きがいだ」という人以外は精神的な疲労を感じることでしょう。また「息抜きが欲しい」と感じるのではないでしょうか。

FIREも同じです。常にFIREのことや、投資のこと、金融商品の値動きのことばかり考えていると、気疲れします。意識的に息抜きの時間や日を作ることが重要です。

仕事の場合、特に会社員の場合は会社の休みが決まっています。なので、強制的に仕事から離れる時間を作りやすいと言えるでしょう。しかし、FIREは仕事ではありません。疲れてしまったら自分で「投資やFIREのことから離れる時間や日」を作る必要があります。

たとえば、仕事が終わってからずっと投資情報や株価などを見ているのではなく、「この時間に見る」「この時間からこの時間までは投資情報をチェックする」と決めてはいかがでしょう。土日などはあえてFIREのことから離れて、精神的な息抜きに使うのもおすすめです。

FIREや投資のことを考えすぎてノイローゼにならないよう注意してください。

方法⑤お金のかからない趣味を作る

お金のかかる趣味だと「この出費を我慢すればFIREの資金に回せる」と考えてしまい、かえってストレスになる可能性があります。そのため、お金のかかる趣味を作っても、かえって精神的に休まらないケースが少なくありません。

FIREに疲れたらお金のかからない趣味を作ってはいかがでしょう。あるいは、毎月決まった少額を支出する趣味などもおすすめです。

お金のかからない趣味などあるのか、と思うかもしれません。意外とお金のかからない趣味はあります。散歩やジョギングなどはお金がかかりませんし、ネット小説の閲覧などもお金がかからないものがあります。代表的なものとしては「青空文庫」などが有名でしょうか。

https://www.aozora.gr.jp/

日本国内、海外の大学や研究施設が公開しているデータ集や論文集などもあります。電子書籍でも無料サービスがありますよね。こういったお金のかからない読書にふければ「書籍代を切り詰めなければ」というストレスとは無縁になります。

また、定額サービスであるサブスクなどもおすすめです。定額サービスであれば月々の出費が決まっているため、必要以上に支出してストレスを覚えることもないはずです。映画などのサブスクを「FIREを続けるための必要経費」だと考えて利用しても良いかもしれません。

方法⑥資格試験の取得を検討する

FIREで投資や金融商品の情報を見る時間を他のことに割り振ってはいかがでしょう。その時間の間はFIREから離れられますし、別のことをすると意識が別に向くため、疲れたときの対処法にもなります。

すでにお話しした「お金をかけない趣味を見つける」という方法でも良いのですが、この他に資格試験の勉強という方法もあります。資格試験は収入アップを狙える資格や、独立開業できる資格、副業に使える資格などがおすすめです。収入がアップすればその分だけFIREに近づけますし、息抜きに使える予算も増やせるはずです。

取得する資格の具体的なおすすめは行政書士です。士業の中でも顧問契約形態ではなく単発での仕事が多いため、仕事時間や収入をコントロールしやすいというメリットがあります。検討してみてはいかがでしょう。

最後に

FIREのために無駄の削減や切り詰めをしていると精神的に疲れてしまうことがあります。FIRE達成のためには続けることが重要です。気疲れにより、途中でやめてしまっては意味がありません。FIRE達成のためには継続することも重要です。

疲れた。爆発しそう。こんなときは「資格試験の勉強をして状況を変える」「趣味に没頭して忘れる」「あえて一定額を無駄遣いしてガス抜きをする」など、自分にあった気分転換方法を試すことをおすすめします。

また、あまりに厳しい制約は「FIRE達成を諦める」という選択肢につながりやすいため、計画や状況なども見直してみるといいでしょう。