良い行政書士の選び方を5つのポイントで解説

行政書士に仕事を依頼するなら「安心して仕事を任せられる行政書士(良い行政書士)」にお願いしたいですよね。

しかし、行政書士の看板は街中でたくさん見かけますし、ネットを検索しても相当なヒット数です。この中から安心して仕事を任せられる行政書士を探すわけですから一苦労ではないでしょうか。そもそも、良い行政書士とはどのような基準で選んだらいいのでしょう。

行政書士目線で「安心して仕事を任せられる行政書士(良い行政書士)」の見分け方を説明します。行政書士を選ぶときの参考にしていただければと思います。

良い行政書士の選び方は5つのポイントである

安心して仕事を任せられる良い行政書士は5つのポイントで見分けることが可能です。

・専門分野を明確に答えられる

・理由も教えてくれる

・デメリットやリスクも説明する

・相談しやすい

・不安にならない

ポイント①専門分野を明確に答えられる行政書士を選ぶ

行政書士が扱う分野は広大です。一言に官公庁に提出する書類や個人の権利に関する書類といっても、かなりの種類があります。

以前に行政書士の仕事を別記事でご紹介しましたが、確認していただくと「仕事分野が広いな」と感じるのではないでしょうか。

実際に行政書士の仕事の範囲はかなり広いです。だからこそ、行政書士に仕事を安心して任せるためには専門分野が何か確認することが重要になります。たとえば、行政書士の仕事のひとつに「官公庁から許可を取ること」があります。同じ行政書士でも得意分野が違えば、官公庁からの許可の取得をほとんどやったことのない人もいるのです。

官公庁の許可を申請しても、申請が跳ねられる可能性があることは言うまでもありません。行政書士だからという理由で許可を取る仕事を依頼しても、「許可を取りたかったのに許可が下りなかった」という頭を抱えたくなる事態になる可能性もあるのです。

行政書士に仕事を依頼するときは、それぞれの行政書士の専門を確認して選ぶと安心です。

医者にも分野がありますよね。美容整形が専門の医師に脳や心臓の疾患の手術といった専門外のことを任せようとは考えないことでしょう。美容や容貌について相談したいなら美容整形などを専門分野にした医師に相談するでしょうし、脳や心臓の疾患であればそれぞれの専門医に相談することでしょう。行政書士選びでも同じです。

ポイント②「できません」「難しい」の理由も教えてくれる行政書士を選ぶ

行政書士に仕事を相談すると「できません」「それは難しいでしょう」と言われることがあります。行政書士を選ぶときは、ただ「無理」「難しい」で話を完結させるのではなく、その理由をしっかり説明してくれる行政書士を選ぶことがポイントです。

ただ「無理」「難しい」だけでは、なぜその相談内容が無理なのか分からないはずです。また、なぜ無理なのか話してくれないと、別の手段や改善策を考えることもできませんよね。行政書士は専門家ですから、「無理」「難しい」で話をやめず、納得できる分かりやすい説明をして欲しいと思うのではないでしょうか。

仮に「無理」「難しい」という結論であっても、その結論にいたるまでの理由があるはずです。

たとえば、許可の申請について依頼する場合、「許可の条件を満たせないので無理です」と「許可の条件を現段階では満たしていませんが、ひとつの条件を満たせれば可能です」ではかなり違います。

前者には可能性はありませんが、後者には条件を満たしさえすれば許可が下りる可能性があるということです。「無理」「難しい」で話が終わってしまうと、改善すらできません。そこで話を終えずに、専門家なら別の方法なども提案して欲しいと思うのではないでしょうか。

行政書士を選ぶときは理由も教えてくれる行政書士を選ぶべきです。

ポイント③デメリットやリスクも説明する行政書士を選ぶ

デメリットやリスクも教えてくれる行政書士であるかどうか、見極めた上で選ぶことが重要です。

たとえば、許認可にはよくあることですが・・・書類を出したからといって必ず申請が通るわけではありませんし、許可が下りるわけではありません。行政書士というプロに依頼すれば手続き上のミスは少ないため、自分でやるより許認可はおりやすいことでしょう。ただ、絶対ではありません。最終的に許可や認可は管轄の官公庁の裁量になります。

仮に許認可がおりないリスクや、手続き上のデメリットがあるなら、先に教えて欲しいと思うのではないでしょうか。それにより、依頼者は対策できますし、別の方法に切り替えることも検討できるはずです。また、デメリットの場合は手続きをするかどうか決める際の参考にもなります。

絶対大丈夫!

手続きすべきですよ!メリットだらけです!

このように言う行政書士より、デメリットやリスクもしっかり教えてくれる行政書士を選んだ方が、後悔する可能性は低いはずです。

ポイント④悩み事や仕事、疑問について相談しやすい行政書士を選ぶ

行政書士を選ぶときは訊きやすく、相談しやすく、話しやすい行政書士を選ぶことがポイントです。「怖い」「話にくい」「テンポが合わない」という行政書士を選んでしまうと、齟齬から手続きミスにつながる可能性があります。

また、「訊きたかったことをきけない」ため、不安やストレスにもつながってしまう可能性があるのです。医者を選ぶときも、怖い医者や自分の体のことを相談しにくい医者は避けるのではないでしょうか。行政書士も同じで、選ぶなら相談しやすく話しやすい行政書士を選びましょう。

行政書士に一度相談してしまうと「行政書士を変えたらまずいかな」と思う人もいるようです。特にそのようなことはありません。病院を受診して「合わないな」となったら、他の病院に変えることもあるのではないでしょうか。行政書士も一度相談した行政書士に依頼しなければならないというルールはないため、相談してみて「合わないな」「話しにくいな」と感じたら、もっと相談しやすい行政書士を選ぶといいでしょう。

話しやすさやフィーリングは行政書士選びでも重要ですよ。

ポイント⑤仕事を任せて不安にならない行政書士を選ぶ

特に重要なポイントです。行政書士を選ぶときは「この行政書士に仕事を任せたい」「この行政書士なら安心して仕事を任せられる」という行政書士に依頼することがポイントです。

不安にならない行政書士は総合的なポイントで選びましょう。話がわかりやすいか。相談しやすいか。ひとつの方法が難しいときは、他の方法を教えてくれるか。連絡したときに迅速に応じてくれるか。依頼を長期間放置しないか。以上のような視点で依頼したい行政書士を選びましょう。

継続的に行政書士に相談したい、依頼したいという場合は、長期的に見てお付き合いしたいか、なども視点に含めるといいでしょう。

まとめ

行政書士を選ぶときの5つのポイントについてお話ししました。行政書士選びの5つのポイントは次の通りです。

・依頼した仕事を専門にしている

・「できない」「難しい」のその先や理由も分かりやすく教えてくれる(代替案を提案してくれることも重要)

・リスクやデメリットもちゃんと教えてくれる(良い事だけ言わない。過大なことだけ言わない)

・相談しやすい(フィーリングやテンポが合う。怖くない)

・安心して仕事を任せられる(安心して長期的に相談できる)

以上が行政書士選びです。

行政書士選びのときは、その行政書士のサイトや相談時の話から、以上のポイントを見極めて選ぶとOKです!