行政書士になるとバッジがもらえる!デザインや意味を紹介

取得した資格によって資格証明書やバッジなどがもらえますよね。中でもバッジをもらえる資格は特別感があり「カッコいい」という印象があるのではないでしょうか。

行政書士もバッジがもらえる資格です。行政書士の資格取得に向けて頑張っている方にとっては、行政書士のバッジは憧れだと思います。私も資格の勉強を頑張っているときに「バッジいいな」とちょっと思っていました。

この記事では現役の行政書士が「行政書士バッジ」を紹介します。

・行政書士バッジとは

・行政書士バッジのデザインと意味

・他の士業バッジと意味やデザインの比較

・行政書士バッジのよくある疑問(価格、紛失、装着義務など)

行政書士の取得に向けて頑張っている方が気になるポイントをまとめました。この記事を読めば、行政書士バッジがどのようなバッジか早わかりです。気になる方はぜひ最後まで読んでください。

行政書士のバッジとは

行政書士のバッジ(徽章)とは行政書士に合格するともらえるバッジのことです。

資格試験の中には合格するとバッジがもらえる試験がいくつかありますよね。世間的に有名なのはやはり弁護士バッジではないでしょうか。弁護士バッジは司法試験にパスして弁護士になるともらえるバッジです。ドラマなどでもよく取り上げられますので、資格のバッジの中では有名ではないでしょうか。

資格試験にパスするともらえる(あるいはその仕事に就くともらえる)バッジは、資格ごとにデザインや込められた意味が違っています。バッジをつけることで「その資格試験にパスした」という証明にもなり、ステータス性もあって、資格試験を目指す方によっては憧れの一品的な存在と言えるでしょう。

行政書士バッジの場合は仕事中にスーツに装着したり、比較的フォーマルな場に付けていったりすることもあります。

行政書士バッジのデザインと意味

行政書士バッジのデザインは円形に「行」と「コスモス」があしらわれています。色は金色です。

デザインに使われている「行」は行政書士の行になります。コスモスは花言葉が「調和」「真心」であることから、行政書士を象徴する花としてデザインに使われています。

行政書士バッジのデザインは「社会調和を図り、誠意をもって公正・誠実に職務を行うことを通じ国民と行政との絆として、国民の生活向上と社会の繁栄進歩に貢献することを使命とする」という行政書士の使命を花やモチーフで表現したものです。

他の士業バッジとの比較

他の士業バッジのデザインを紹介しながら、簡単に行政書士のバッジと比較したいと思います。

弁護士バッジ

弁護士バッジのデザインには「ひまわり」と「天秤」が使われています。

ひまわりは正義と自由の花で、天秤は公平と平等の象徴です。弁護士は裁判所の訴訟などで活躍する士業なので、正義や平等のモチーフが使われているのも納得ですね。

行政書士は町の法律家としての役割も持っているため、法律系の士業の中でも調和や誠意に重点が置かれています。

検事のバッジ

検事にもバッジがあります。検事は弁護士と同じく司法試験をパスした人たち。法廷では弁護士と真逆の位置にいて、求刑する側として知られています。司法試験パス組なので、弁護士とは同じ釜の飯を食った仲間です。

検事のバッジデザインは「旭日」と「菊の白い花弁」になっています。

検事のバッジデザインは寒い日の霜に似ていることから「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」とも呼ばれています。霜が降りるような日の厳しい寒さ、峻厳さです。

検事は求刑を行う役目を負っていますから、罪に対する厳しい罰をデザイン化したバッジになっています。町の法律家として調和や真心がバッジデザインになっている行政書士とはかなり違っていますよね。

司法書士バッジ

司法書士のバッジは銀に「五三桐花」のデザインです。五三桐花は法務省の象徴でもあるため、法務省・法務局と関係の深い司法書士バッジに使われていると言われています。

司法書士の仕事は登記です。登記は法務局の窓口に申請します。司法書士は登記の専門家で法務局の窓口にこまめに足を運ぶからこそ、法務省の象徴である五三桐花がバッジに使われているとのこと。

行政書士は調和と真心なので、法務省の象徴をバッジとして胸に装着している司法書士とは、やはり違った印象ですよね。

税理士バッジ

税理士バッジは円と桜のデザインになっています。バッジの円形は日本の「日」を表わしており、日と共にどこまでも隆起する、進んで行くことを表わしているのだとか。

縁の中にあしらわれている桜は日本の国花です。

税理士バッジに使われている桜の花は大蔵省、つまりお金と関連のある花でもあります。大蔵省造幣局はかつて「桜花の図」を作成しました。税理士バッジの桜は桜花の図の桜から来ていると言われています。

税理士の仕事内容は税金です。税金はお金と関連深いものですよね。だからこそ、大蔵省や造幣局と関連深い花である桜が使われているのかもしれません。

また、税収は国にとって大切なものです。だからこそ国の花である桜が使われているのかもしれませんね。

いずれにしろ、町の法律家である行政書士のバッジとは趣や意味がかなり違っていることは確かです。

社会保険労務士バッジ

社労士のバッジは菊の花と「SR」というアルファベットです。

社労士バッジのSRは社会保険労務士の略になっています。菊の花の花弁は16枚。菊の花が社労士バッジに採用されたのは、日本で最も親しまれている花だからだそうです。

行政書士は町の法律家ですが、社労士は会社や個人の労働ルールの専門家ですよね。また、社会保険などの専門家でもあります。社会保険や仕事は身近なものです。だからこそ、身近な花である菊が使われているのでしょう。

使われている花やデザイン自体は異なりますが、身近という点で社労士と行政書士は共通するところがあるかもしれません。

行政書士バッジのよくある疑問

行政書士バッジのよくある疑問3つに現役行政書士が回答します。

疑問①行政書士バッジはタダでもらえるのか?

行政書士バッジは資格試験に合格すれば無料でもらえると思うかもしれません。「合格通知と一緒にもらえるのではないか」と考えている方もいるようです。

実は、行政書士バッジは有料です。

行政書士試験に合格した人が自分で購入しなければいけません。価格は3,000円ほどです。

行政書士試験に合格した人全員受け取れると思うかもしれませんが、基本的には希望制なので、欲しい人がお金を出して購入する仕組みになっています。

なお、行政書士バッジはピン留め式とネジ留め式があり、好きな方を選べます。

疑問②行政書士バッジには装着義務はあるのか?

行政書士のバッジは行政書士の仕事をするときは装着する必要があります。行政書士の規則に「仕事をするときはつけてくださいね」というルールがあるからです。

ただし、装着を定めているのは法律ではなく行政書士の規則。法的な義務があるとまでは言えないため、実際は「普段はつけていないよ」という行政書士もけっこういます。ただ、バッジをつけていた方が有資格者としてのアピール度は高いと言えるでしょう。

行政書士会の行事に出席するときは、バッジをつけるのが基本です。

疑問③行政書士バッジを紛失したら?

行政書士バッジの紛失や破損、傷をつけてしまったなどの場合は再購入できます。

私自身は再購入したことはありません。破損や傷は仕方のないことかもしれませんが、紛失は避けたいですね。

最後に

行政書士のバッジについて現役行政書士が紹介しました。

資格に挑戦しようと思っている方にとってバッジはやはり憧れではないでしょうか。バッジを手にすると「士業にパスしたんだな」としみじみ感じるはずです。試験に合格してぜひ行政書士バッジを手にしてください。