BNIとは?行政書士の営業・人脈作りに役立つサービスを紹介

 

行政書士として仕事をするためには、自分で営業をしてビジネスチャンスを掴まなければいけません。営業方法としては、近年よく使われているSNSなどいろいろな方法が考えられます。

現役の行政書士が実際に使って効果的だった営業方法については別記事にまとめています。行政書士だけでなく別業種でも使える方法なので、ぜひ別記事もご覧ください。

行政書士の営業方法!現役がやってみて効果的だった方法

営業方法の記事でも触れましたが、現役行政書士として仕事をしている私が実際に使って効果的だった営業方法にBNIがあります。私はBNIを使った営業方法で年間100件以上の人脈の紹介をいただいていたため、営業方法の中でも最も効果的な方法の一つだと確信しています。

この記事では「BNIって何?」という基本的なポイントから「BNIを使った営業方法」まで解説します。営業方法に悩んでいる行政書士・個人事業主はぜひ参考にしてください。

BNIとは?

BNIとは、ビジネス・ネットワーク・インターナショナルの略で、1985年にアイヴァン・マイズナー博士がアメリカで始めた、相互にビジネスを助け合うコミュニティです。“ネットワーク”と聞くと、ア〇ウェイみたいな印象を受けるかもしれませんが、マルチ商法系のコミュニティではありません。日本にも多くのビジネスマンが集う日本版のBNIがあります。

BNIはビジネスマンが参加することで相互にビジネスを助けたり、人脈を紹介し合ったりする組織(繋がり)のようなものだと解釈すれば分かりやすいことでしょう。BNIでは他の業種のビジネスマンと繋がりを持ち、信頼関係を構築し、相互にビジネスや人脈を紹介し合うわけです。BNIではメンバー同士がビジネスのきっかけを与え、与えられる関係を構築します。

2021年6月の時点でBNIのメンバーは世界で28万人以上います。日本だけでも12,000人を超えています。BNIを通しての仕事の売上は世界で1兆円規模になっており、日本だけでも年間900億円を超えています。

ビジネスマンがお互いにビジネスに関する「give」を行う世界的な組織・繋がりがBNIです。

BNIを使った営業方法

BNIは異業種のビジネスマンと繋がりを作り、信頼関係を構築することによって人脈を紹介したり、紹介してもらったりする仕組みになっています。

BNIはグループで異業種で交流し、「今、こんな人脈が必要なんだけど、紹介していただけませんか??」とか「実は顧客でこんな人がいて行政書士を探しているのですが、おつなぎしてもよいですか?」という感じで、人の繋がり、異業種からの繋がりからビジネスに繋がっていきます。BNIの場合は人脈を紹介してもらう前段階でBNIメンバーとの繋がりを作り、交流を深めておくという仕組みです。

BNIに参加して異業種の方と交流し、人脈を紹介してもらう。また、紹介してもらった人脈のクライアントなどを通して、更なる人脈の紹介や新たな顧客開拓に繋げるという営業方法です。

BNIの特徴

BNIの特徴はすでにお話しした通り、異業種との交流です。ただ、たとえばSNSなどで交流しようとすると、自分と同じ業種の方ばかり見つかり、異業種の方を限定して交流することは難しいケースがあります。BNIの特徴は上手く自分と違った業種の方と交流し人脈を広げられる仕組みがあるところです。

BNIにはエリアごとに小グループに分かれていて、1つのグループについて同じ業種(カテゴリー)のビジネスマンは1人しか所属できません。つまり、いくつもグループがあり、それぞれにその業種のビジネスマンは1人しかいないわけです。

自分が参加するグループ内には自分と同じ業種(カテゴリー)のビジネスマンは自分だけしかいませんから、他人と仕事を競うことにもなりません。人脈の紹介をグループ内で誰かと分割する必要もありません。行政書士に関する仕事であれば、行政書士という業種(カテゴリー)はグループ内に自分1人です。よって、すべて紹介は自分に集中するわけです。

ただし、BNIは自分が一方的に人脈を紹介してもらえることを保障するサービスではありません。自分が人脈を紹介してもらうだけでなく、他人にも人脈を紹介し、ビジネスチャンスを与えなければならないのです。そのためにも新規参加者を募り、BNIにも積極的に参加しなければいけません。

この特徴を上手く理解し、グループ内の繋がりを利用してビジネスを相互に与え合うのがBNIの特徴になります。

BNIを使った営業のコツ

私はBNIを利用して年間100件以上の仕事を得ていました。

そのため、私にとってBNIは最も良い営業方法の一つであると確信していますが、すべての個人事業主・フリーランス・企業にBNIが向くわけではありません。中にはSNSでの営業が向くタイプの業種もあれば、個人事業主の生活やビジネスのやり方にBNIが向かない場合もあります。BNIはおすすめの営業方法ですが、人や会社によってはあまり活用できないかもしれません。

BNIを有効活用するためには、特徴を踏まえて向き不向きを理解して活用を検討することが重要です。日本BNIのホームページなどを確認し、自分のビジネスや性格との相性について考えてみましょう。

https://bni.jp/ja/index

BNIによる営業が向く人

BNIを使った営業が向くのは次のような人です。

・人脈を使って積極的に仕事を得ようという人

・人脈作りも仕事と考えて時間を割ける人

・自分が仕事をしている地域でBNIの活動が盛んな人

BNIはチャプターと呼ばれるグループでの活動が基本になります。チャプターを通じてミーティングなどに参加し、ビジネスの繋がりを広げて行く必要があります。自分から行動しなければならないため、ビジネスにおいて積極的に人脈作りなどを行うタイプの方はBNIを使って営業に向いていると言えるでしょう。

また、BNIに加入した場合、加入して終了というわけではありません。ミーティングなどの活動があるため、そのための時間を作る必要があります。業種によっては時間を合わせて参加することが難しいケースもあるでしょうし、家庭の事情で参加が難しい方もいらっしゃるでしょう。BNIの活動もビジネスと考えて時間を作れる人が向いています。

BNIの活動は地域差があります。公式ホームページの活動地域は掲載されており、地域によってはほとんど活動がないことが分かるはずです。

https://bni.jp/ja/findachapter

活動がない地域やあまり盛んではない地域では、BNIによる営業は難しいかもしれません。なので、自分の住んでいる地域やビジネスのターゲット地域でBNIの活動が盛んな場合は、営業方法として向いていると言えるでしょう。

BNIによる営業が向かない人

BNIによる営業が向かないのは次のような人です。

・仕事とはいえあまり人付き合いを好まない人

・仕事や家庭の事情でBNIへの参加が難しい人

・自分の住んでいる地域でBNIの活動が行われていない人

性格や業種の面で交流が難しい場合や人付き合いを好まない場合は、あまりBNI向きとは言えません。また、住んでいる地域やビジネスターゲットの地域でBNIが盛んではないと、効果的な営業は見込めないかもしれません。地域差や性格、業種などで向き不向きがあるため、利用の際はよく検討してみるといいでしょう。

まとめ

BNIは営業方法のひとつとして活用できる効果的な方法です。

ただし人によって向き不向きがありますし、業種による向き不向きもあります。BNIを活用する前にビジネスの方向性や業種、仕事のやり方、営業などについて、一度しっかり整理することをおすすめします。その方が自分に合った営業方法を選びやすくなることでしょう。

BNIは見学も可能です。自分に合っているか検討したい場合は、ビジターとして2回まで見学可能です。見学してみて参考にしてみるといいでしょう。

https://bni.jp/ja/findachapter

→営業方法に出てきたBNIの紹介に特化した記事です

https://bni.jp/ja/about