個人事業主やフリーランスはメンタルの状態が落ち込んでしまうと仕事のパフォーマンスにも影響が出てしまいます。仕事を続けるため、そして売り上げを伸ばすためにも「メンタルダウンせず、どのように自分の心と付き合うか」「自分のメンタルの機嫌をどのように取るか」が重要になります。
個人事業主やフリーランスがメンタルダウンしないためにはどうすればいいのでしょうか。個人事業主やフリーランスがメンタルダウンしないために重要なことを7つのポイントで説明します。
目次
個人事業主やフリーランスがメンタルダウンしないためのポイント
個人事業主やフリーランスがメンタルの状態を保って仕事を続けるためには7つのポイントが大切です。
・仕事とプライベートは切り離す
・仕事(収入)以外にも価値や満足を見出す
・複数業種を掛け持ちする
・他人と自分を比較しない
・なぜ「個人事業主(フリーランス)」になったのか考える
・気持ちが落ち込んだら休日を増やす
・メンタル予算を確保しておく
メンタルダウンしないためのポイントを順番に見て行きましょう。
ポイント①仕事とプライベートは切り離す
個人事業主やフリーランスが仕事を続ける上で重要なのが「仕事と私生活(プライベート)を分けること」です。
プライベートでも仕事のことばかり考えているとストレスが溜まります。反対に仕事の際にプライベートの趣味や家族のことを考えていると、今度は仕事に身が入りません。
仕事をこなししっかり成果を出すためにも、仕事とプラウベートは切り離すことがポイントです。そしてメンタルを保つためにも、私生活のときは仕事を切り離し、ストレスを溜めないようにしましょう。メンタルを保つためにもめりはりが重要です。
ポイント②仕事(収入)以外にも価値や満足を見出す
仕事の達成や売り上げ、稼ぎだけに満足や価値を見出すと、心の余裕がなくなってしまいます。
たとえば、10月の売上が100万円だったとします。11月の売上は90万円でした。売り上げや稼ぎだけに満足や価値を見てしまうと、この状況で「先月より下がっている」「なぜ下がったのだ」「何が悪かったのだ」「自分が悪いのだろうか」と、とにかくネガティブに考えがちです。悪い方に考えてしまうと、メンタルの健康にもよくありません。
個人事業主やフリーランスの仕事を続ける上で収入や売り上げ以外にも価値を見出すことが重要です。仕事以外にも満足感を得られる趣味や、売り上げや稼ぎ以外の部分にも目を向けることが重要になります。売り上げや稼ぎばかりに目を向けている自覚のある方は、それ以外の部分にも意識的に目を向けるようにしてみると良いでしょう。
たとえば私の場合は、売り上げや稼ぎ以外にもFIREの進捗度などにもよく目を向けています。FIREの進捗度は毎月ほぼ前進しますので、仕事でメンタルが落ち込んでも「でもFIREを頑張れているし」「FIRE達成まで前進したし」と前向きな気持ちになれます。
ポイント③複数業種を掛け持ちする
フリーランスや個人事業主がメンタルの健康を保ちたいときは2業種以上の掛け持ちもおすすめです。
たとえば資格の必要なA業種と、資格のいらないB業種を掛け持ちしていたとします。仮にB業種の仕事で嫌なことや無理な要求をされたとしても「自分にはA業種もあるから」「別の業種でも稼げるから」と、メンタルを保つことが可能です。個人事業主やフリーランスの中でもプレッシャーやストレスを分散させたい方は、この方法は有効だと言えるでしょう。
ただ、注意しなければならないのは、複数業種の掛け持ちが向いていない方もいるという点です。2種以上の仕事の掛け持ちが大変という方やかえってストレスになるという方には、この方法はあまり向いていません。かえってメンタルダウンに繋がる可能性があるので、ご自身の向き不向きを考えた上で取り入れたい方法です。
ポイント④他人と自分を比較しない
ネット上の仕事受注サイトなどでは個人の実績や評価が見えてしまうため他人と比較して落ち込みがちです。また、フリーランスや個人事業主の中には自分の実績や売り上げなどを飲み会で気軽に話すタイプの人もいるため、人と自分を比較するタイプの方はメンタルが落ち込んでしまうかもしれません。
個人事業主とフリーランスは同業で括っても、基本的にそれぞれ業種や仕事スタイルが違います。いちいち他の個人事業主やフリーランスと比較しても意味がありません。自分と他人は違います。仕事のスタイルや具体的に受注している仕事すら違います。自分が比較で落ち込みやすいタイプだと理解しているなら、あえて他人の情報を入れないようにすると良いでしょう。
それでも考えてしまうという方は、他人の評価や実績などは断固として見ないことです。仕事中にネットを切断しても問題ないなら、「他人と比較してしまうから仕事中はネットを切る」くらいの厳しさでやった方がメンタル対策には効果的です。
ポイント⑤なぜ「個人事業主(フリーランス)」になったのか考える
個人事業主やフリーランスで仕事をしている方には「なぜその業態を選んだのか」理由があるはずです。
会社に馴染めなかった。どんどん稼ぎを増やしたかった。自分の好きな時間に仕事をしたかった。何らかの理由があったはずです。
メンタルが落ち込んでしまったときは、「なぜ自分が個人事業主(フリーランス)で仕事をしているのか」をあらためて考えてみましょう。
たとえば会社員が嫌で個人事業主(フリーランス)になった方は「会社員に戻った自分」を想像してみてください。そうすれば「メンタルは落ち込んでしまったが、想像の中の自分よりはマシ」と思えるはずです。
ポイント⑥気持ちが落ち込んだら休日を増やす
食事や睡眠を疎かにしていると気持ちが落ち込んでしまいます。これは個人事業主・フリーランスに限らず言えることです。メンタルが落ち込んできたと思ったら無理に仕事をせず、意識的に休日や休憩時間を増やすようにすることが重要です。
個人事業主やフリーランスの中にはメンタルが落ち込むほど「頑張らなければ」と仕事量を増やしてしまう方も実際にいます。メンタルも体と同じで調子が悪いときに無理をさせると、それだけ調子が悪化すると言えるでしょう。メンタルの場合はさらに悪い方に考える原因になる可能性もあります。
メンタルの調子が悪いときは休みを増やしてあげるなど、心や思考を整理する時間や休ませる時間を意識的に取ってあげることがポイントになります。
ポイント⑦メンタル予算を確保しておく
個人事業主やフリーランスがメンタルダウンを防ぐためにも「メンタル予算」を確保しておくことがポイントです。
フリーランスや個人事業主の中には「仕事があればあるだけやる」「仕事があれば常に事務所(部屋)に引きこもって仕事をしている」という方もいます。仕事ばかりをしていると、どうしても仕事の状況にメンタルが左右されてしまうので、たまにはメンタルのことを考えて外出や趣味などに時間を割いた方が良いでしょう。
ただ、外出や趣味に時間を割く場合、気になるのが出費です。個人事業主やフリーランスは自分で経理をする方も多いことから、出費に敏感な方も少なくありません。「無駄な出費になる」と外出でかえってストレスをためてしまう方もいるようです。
フリーランスや個人事業主は、自分のメンタルのことを考えた上で「メンタル予算」を準備しておくことをおすすめします。メンタルを保つために「自由に使える資金」を確保しておけば、出費や外出、趣味などでさらにストレスを溜めることもありません。メンタルの健康を保つ上でも重要なことです。
最後に
個人事業主やフリーランスがメンタルダウンしないためには7つのポイントが重要です。
7つのポイントの中でも向き不向きがありますので、「自分がメンタルを保つためにはどの方法が向いているだろう」とよく考えてみてはいかがでしょう。仕事を優先に考えて「メンタルは二の次」という方の場合は、「メンタルのご機嫌を取ることも仕事」と考えて取り組んでみてはいかがでしょう。