FIREを達成し、
・自分の働きたいときに働いている
・趣味や生活リズム保持くらいの感覚で仕事をしている
・すでに経済的には自立しているので、無理のない範囲で仕事をしている
・仕事はせず趣味や家族との時間にあてている
・リタイア後は悠々自適に生活している
という方がいます。
FIRE達成者の経験談は現在FIRE達成を目指している人にとって参考になる話ではないでしょうか。
今回の記事ではFIRE達成の参考になる「達成者の経験談」「学びたい話」をまとめました。FIRE達成を目指している方はぜひ参考にしていただければと思います。
目次
体験談①40代でFIRE達成し、人生を「Re」スタートした
会社員として仕事をしているときにFIREを決めて40代で達成したという体験談です。
大学卒業後に会社員として仕事をしていましたが、どうしても会社に馴染めませんでした。半年ほどで新卒入社の会社をやめて、偶然知り合った人の会社に入社。その後、その会社に10年以上勤めましたが、昇給を見込めなかったため、待遇の良い会社に転職しました。
転職後は収入も増えたため順調に貯金できていたのですが、あるときふっと「このまま貯金を頑張り、投資でも資産を増やせれば早期リタイアできるのではないか」と考えました。最初からFIREを検討していたわけではなく、自分の貯金を見て「頑張ればできるのではないか」でFIREを決めました。
FIREを達成すれば会社に捉われることなく、もっと新鮮な気持ちで人生を楽しめる・・・人生をReスタートできるのではないかとも思いました。もともと預金が苦ではない、という性格も関係していたと思われます。
その後に節約・投資・貯金を頑張って、40代でFIREを達成しました。
FIRE達成後は主に趣味や家族に時間を使っています。たまに友人の伝手で仕事をすることもありますが、「稼がなければ」と気負うこともなく、会社員時代よりストレスも減ったと感じています。
また、FIRE達成で人生をReスタートするにあたっては「毎月〇円」とお小遣い感覚で決めて、その範囲であれば自由にお金を使って良いルールです。このルールのおかげでお金に関するストレスも軽減できていると感じています。
体験談②仕事が嫌だったのでFIRE達成をがむしゃらに目指した
大学を卒業して就職してみたものの、仕事が嫌で嫌で仕方がありませんでした。仕事が嫌というより、会社の人間関係や上下関係、職場の空気が嫌だったのだと思います。
「これでは駄目だ」「自分は怠け者なのかもしれない」と会社に馴染もうとしたのですが、会社組織というものにそもそも馴染めないタイプの人間だったようで、努力してみたもののすべては無駄に終わりました。結局、馴染めませんでした。海外にFIREという考え方があるのを知ったのは、最初の仕事が嫌で転職した頃のことです。
当時は「個人事業主になるべきか」と考えていました。ただ、個人事業主になるとしても、初期費用が必要です。「この仕事でやって行きたい」というビジョンもありませんでした。最終的に「会社から抜け出せればそれでいい」と思いはじめたあたりで、FIREという文言が目に入りました。
FIREについて調べて、「この方法なら早期に大嫌いな会社と縁切りできる」と思いました。後はもうがむしゃらです。会社が嫌でも「ここまで勤めればFIREで縁切りできる」と分かれば意外と我慢できるもの。それから働きながら投資をし、資格を取ってそれを副業して、とにかく稼ぎました。その甲斐あってか、FIREに必要な資源を早々に準備できたので、今は会社を辞めて悠々自適な生活をしています。
仕事は投資のリターンで足りない分を資格の仕事で稼ぐくらいで、後は趣味の読書をしながらのんびり暮らしています。自分のFIREの原動力は「会社が嫌い」という一念でした。
体験談③ある有名人がFIREを達成した話
厚切りジェイソンさんは早期にFIREを達成した有名人として知られています。
アメリカにいるときすでに投資に積極的だったという厚切りジェイソンさん。日本でコメディアンをしながらも投資を続け、13年ほどでFIREを達成したという話です。
厚切りジェイソンさんはもともとFIREを目的としていたわけではありません。では、なぜFIREのためにこつこつ投資していたかというと、それは生活の備えのため。アメリカは日本より公的補助が乏しいので、老後のためにこつこつやっていたという話です。
厚切りジェイソンさんの投資方法は「3カ月の生活費をプールしたら、残りはすべて投資資金にする」というもの。投資も株や債券などさまざまな銘柄に振り分けるのではなく、インデックスファンドにドルコスト平均法で投資するというものです。非常にシンプル。このシンプルな方法で資産運用し、結果としてFIREを達成しました。
お金の使い方も一貫しているので、FIREを目指している人には参考になる体験談ではないでしょうか。
厚切りジェイソンさんは投資の本も出しているので、より深く知りたいという方は著書をおすすめします。
体験談④公務員が士業資格を取得してFIRE達成
20代で公務員になったのですが、「早く退職したい」「定年まで仕事をしても、健康面での問題で趣味をあまり楽しめないかもしれない」と思っていました。
趣味はバイクとアウトドア。どちらも高齢になると辛い趣味ではないかと思います。できれば早めに仕事から自由になって、思い切りバイクとアウトドアを楽しみたいと思っていました。
早く仕事をリタイアしたいと思いはじめた頃は、FIREという言葉はありませんでした。なので、当時の感覚的には早期退職・アーリーリタイアに近かったのだと思います。
趣味を思う存分楽しむためにも、公務員として働きながら貯蓄と投資を頑張りました。公務員に副業は難しいのですが、資産運用などの資産形成であれば特に問題ありません。株や投資信託を中心に比較的リスクとリターンの高い金融商品で運用していました。
ただ、FIRE達成のためにバイクとアウトドアを諦めるのも嫌だったので、「バイクの費用だけは使う」「年に1~2回だけアウトドアを楽しむ」とだけ決めていました。バイクとアウトドアを思い切り楽しむのではなく、節約や資産運用、仕事のガス抜きに使う感じです。他は生活費を残してほぼ投資につぎ込んでいました。
公務員として働く間に、一定年数務めると行政書士資格をもらえるという話を知りました。どれだけ投資をして経済的に自立しても、急な出費は出てくるものです。そのときのために、FIRE達成後の仕事のため行政書士資格を取得。いきなり独立開業は難しいと思うので、公務員時代に時間を見つけてテキストや実務関係の本を読んで、可能な限り備えていました。
FIRE達成は50代のときです。自分と家族が問題なく暮らせるリターンを得られるようになったタイミングで退職し、後は無理のないペースで行政書士として仕事をしています。行政書士の報酬もあり、現在は趣味であるバイクとアウトドアも思い切り楽しんでいます。
最後に
FIRE達成している人たちの体験談をまとめました。
FIRE達成者の中には「何が何でも早期にリタイアするんだ」という方から別の目的があって、それがFIREに結びついた方までいます。また、FIRE達成のための投資方法もさまざまで、特定の銘柄を特定の方法で投資し続けてFIREを達成した人から、株式や投資信託に広く投資していた人までいます。
FIREを達成するためにも、こうした人たちの体験談を参考にしてはいかがでしょう。これからFIREを目指す人は、こうした体験談がFIREの計画を立てる際に参考になるはずです。