私は行政書士として仕事をしながらFIREのために資産運用を頑張っています。
FIREについてはそろそろ達成間近なので、個人的には「かなり頑張っている方ではないかな」と思っています。また、FIRE達成のために経験者の実録なども相当調べましたので、FIREについてはそれなりに詳しいのではないかと。
そんなFIRE達成間近の行政書士が、FIREについてよくある質問に回答したいと思います。FIRE初めての方や、これから早期退職を実現したい方のために、基本的なポイントから順番に回答していきます。
FIREをはじめたい!
FIREって何?
早めに退職して、後はマイペースに生活したい!
生き方のひとつとしてFIREを考えている。
こんな方は、ぜひこの記事を参考にして、基本的なポイントからFIREへの理解を深めていただければと思います。
目次
FIREでよくある質問とは?よくどんなことを聞かれる?
FIRE達成間近と周囲に話すと、とく「いくら必要?」「4%ルールって何?」といった質問を受けます。
中にはFIREという言葉自体を知らないため、「そもそもFIREって何?」と尋ねてくる方もいます。なので、FIREに関するよくある質問をまとめると、おおむね次のような傾向があると言えるでしょう。
・FIREとは何か?という質問
・FIREのルールに関する質問
・FIREに必要なお金に関する質問
この他に「FIREってよくやめておけと言われるけど、実際のところはどう?」「何かおすすめの本はある?」といった質問を受けることもあります。傾向としてはお金関係や基本的なルールに関する質問が多いという印象があります。
皆さんやはりFIREをやるとしたら「いくら必要か?」といった金額面のことは非常に気になるようです。金額について把握しないと「自分でもFIRA達成できるか」を判断できません。また、目標を立てて実行に移すこともできませんから、当然かもしれません。
なお、FIREに関するよくある質問の中でも、投資方法や年収、副業などについては後編の記事で取り上げました。この前半の記事ではFIREのルールやいくら必要かなど、基本的なポイントを中心に取り上げます。
FIREでよくある質問に回答!いくら必要?やめとけって本当?
ここからはFIREについてのよくある質問に回答していきます。
なお、FIREについては過去にいくつか記事を出していますので、場合によっては過去記事を紹介させていただきます。
FIREのよくある質問1.そもそもFIREって何?早期退職と同じ?
FIRE達成間近だと話すとよく訊かれるのが「そもそもFIREって何?」「FIREを簡単に説明して」といった質問です。
まず、FIREの読み方は「ファイア」です。ファイアという名前から某缶コーヒーを連想する方もいらっしゃるようですが、違います。
FIREとは「Financially Independence, Retire Early」の頭文字を繋げた言葉で、早期経済的自立を意味します。簡単に説明すると、30代や40代、50代など、退職年齢に満たない若いうちに経済的に自立し(生活できる経済的な仕組みを作り)、早めに仕事を辞めることがFIREです。
FIREはよく早期退職と同列に語られます。
確かにFIREと早期退職は似ているのですが、厳密には違っています。
早期退職は特に経済的な自立がなくても辞めること。「今後の生活どうしよう」と考えつつも退職年齢に満たない30代や40代、50代あたりで仕事を辞めてしまえば、基本的には早期退職です。
対してFIREは、仕事を辞めても生活費に不自由しない仕組みを作り上げてから退職します。つまり「今後の生活どうしよう」と悩むことなく、退職後も悠々自適に生活できるよう生活費が入るようにしてから辞める早期退職です。
通常の早期退職とFIREにはこのような違いがあります。
FIREについては過去記事に詳しくまとめました。「FIREって何?」「簡単に説明して!」という方は、まずはぜひ過去記事をご覧ください。
FIREのよくある質問2.退職後に生活できる仕組みとは?
FIREでは仕事を辞める前に生活費が入る仕組みを作り上げ、退職後に生活に困らないようにしておきます。
簡単に説明すると、退職後に資産運用で「今までの生活費と同じ額が入ってくるように」資金を準備し、いろいろな金融商品に振り分けて年の生活費と同じくらいの利益が出るようにしておきます。
この仕組みを作っておけば、退職後も資産運用の利益で生活できるわけです。
たとえば、退職前に年250万円の生活費がかかっているなら、この250万円を資産運用で稼げるようにしておけば、退職後の生活費に困ることもありません。これが基本的なFIREの仕組みです。
FIREのよくある質問3.FIREの4%ルールとは?
FIREを達成して仕事を辞めるとして、では、どうやって「仕事を辞めた後の生活費を算出するか」が問題です。きちんと計算して生活費をまかなえる仕組みを準備しておかないと「生活費が足りない」と困る結果になります。
FIRE達成後の生活費の算出には「4%ルール」を使います。また、同時に「25倍ルール」も使って必要になる資金準備を行うのが基本です。
■FIREの4%ルール
準備した資金を4%で運用すれば、必要な生活費をまかなえるというFIREの基本的な考え方。
資金の準備は25倍ルールに則って行う。
■FIREの25倍ルール
年4%の投資利益を得て生活費をまかなうためには、現在の年の生活費の25倍の金額を準備する必要がある。
年300万円の生活費が必要なら、その25倍「300万年×25倍」で必要な資金を計算する。
この場合は7,500万円である。この7,500万円を減らさないようにしつつ年4%で運用し、生活費を捻出するわけである。
FIREの4%ルールと25倍ルールについては別記事でも簡単に説明しています。
FIREのよくある質問4.FIREにも種類があるって本当?種類を簡単に
FIREには次のような種類があります。
バリスタFIRE / 仕事を早期にやめて、生活費は資産運用で賄いつつ足りない分はアルバイトやパートなどで稼ぐ
サイドFIRE / FIRE達成後もマイペースかつ無理のない範囲で稼ぎながら生活する
ファットFIRE / 完全に仕事を辞めてしまうタイプのFIRE、FIRE達成後は資産運用の利益だけで悠々自適に生活する
リーンFIRE / ファットFIREと同様に資産運用の利益だけで生活費をまかなう、ただし贅沢せず慎ましやかな範囲で生活するタイプのFIRE
FIREのタイプについては別記事でも解説しています。
おそらく、多くの人が「FIRE達成」と言われて想像するのはファットFIREではないでしょうか。
ファットとは「太っている」という意味です。稼がずに悠々自適活贅沢な生活を送っても困窮しないほどの資産がある(あるいは資産運用の利益がある)状態でのFIREです。ある種の理想形、多くの人が「こんな暮らしをしたい」と思えるFIREではないでしょうか。
ファットFIREを達成できるのは一握りの人たちだけです。一般的な日本人はどれだけ働いても、資産運用を頑張っても、ファットFIREはできないことでしょう。
そこでおすすめなのが、バリスタFIREやサイドFIREです。これらのFIREは主な生活費を投資の利益でまかないながら、無理のない範囲で仕事もするというFIREになっています。
私が達成間近なのもサイドFIREです。
個人的には完全にFIREするより、悠々自適に暮らしながら取得した資格を活かしたい、せっかく培った人脈を失いたくないと思っているので、サイドFIREを目標に頑張ってきました。
物価の上下や今後の市況などもありますので、リスク対策のためにも、個人的にはサイドFIREをおすすめしています。
サイドFIREについても別記事でまとめていますので、ぜひ参考にしていただければと思います!
FIREのよくある質問5.30代でFIREするならいくら必要?
30代でFIREするためには、30代のうちに25倍ルール・4%ルールで生活費をまかなえる状況を作り出さなければいけません。加えて、30代のうちに今後の生活に必要な生活費を資産運用でまかなえるだけの元手の準備を終わらせる必要があります。
30代でFIREするためにいくら必要かと言うと、それはその人の生活費によります。
30代のタイミングで月あたり25万円の生活費がかかっているなら、25倍ルールで計算した資金を準備しなければいけません。この資金準備ができて、さらに4%ルールで運用できる仕組みが完成すれば、30代でもFIREは可能です。
まずは「生活費にいくらかかっているか」を月あたり、年あたりで計算してみましょう。
その上で必要な資金を算出し、30代のうちに準備すべき資金を割り出してください。
FIREのよくある質問6.自分がFIREするならいくら必要?
FIREを夢見る人は「どのくらいのお金があればFIREできるか具体的に!」「目安を知りたい」と思うことでしょう。以前にうちのサイトで「仮に50代でFIRE達成するためには、ぶっちゃけいくら必要か?」を試算したので、参考にしていただければと思います。
こちらの記事は毎月の生活費ごとのFIRE達成に必要な資金の目安を説明しています。
FIREに関する年収や副業など、その他の質問については後編の記事で説明します。