行政書士試験にパスしたい人たちの間でよく話題になるのが「勉強のテキストは何を使っている?」という問題です。
行政書士のテキストは多数販売されています。講座もたくさんありますから、他の人が「何を使って勉強している?」は気になるポイントではないでしょうか。
行政書士の勉強をしている人にテキストを尋ねれば使用感なども教えてもらえるので、実際に勉強している人には有り難い情報になります。
また、行政書士試験をパスした人に「どのテキストを使った?」と経験談や情報を教えてもらうことは、勉強中の資格受験性にとっては有力な情報になることでしょう。行政書士試験にパスしている人は、実際にそのテキストを使って合格しているわけですからね。
今回の記事では現役行政書士が「行政書士試験のおすすめ勉強テキスト」を紹介します。私が行政書士試験に合格したときに使っていたテキストなので「このテキストで合格した人がいる」と実証済みです。行政書士試験の勉強テキストで悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
目次
行政書士試験のおすすめ勉強テキストは?
私が行政書士試験に挑戦したときに使ったテキストは「LEC」「TAC」「伊藤塾」です。中でも参考書として特におすすめなのが伊藤塾のテキストでした。
伊藤塾と言えば法律系の資格試験に関する講座や参考書を出しているところですよね。行政書士だけでなく、司法書士試験や司法試験で伊藤塾のテキストにお世話になる人は少なくないことでしょう。私の場合は上記3つのテキストを使い、その中でも伊藤塾のテキストをメインにしていました。網羅性も高く内容も濃い。使いやすいと感じました。
行政書士試験のテキストを使った勉強方法
行政書士試験の勉強では、この他に「LEC」「TAC」「伊藤塾」の問題集をひたすら解き、実際の行政書士試験の過去問を一通りやり込みました。
テキストには相性もありますので、絶対のこのテキストと使い方が合うとは言い切れませんが・・・基本的には伊藤塾のテキストをメインにして、補足としてLECとTACのテキストを使う。テキストによって説明の内容や重点を置いている箇所が微妙に違っているためです。
後は、過去問と問題集をひたすら繰り返す。問題集や過去問で分からない部分があればテキストの該当箇所を見直す。私はこの方法で行政書士試験に合格しています。
現役行政書士が実際に使ったおすすめ参考書
行政書士の勉強におすすめしたいテキストをいくつか厳選して紹介します。
■うかる! 行政書士 入門ゼミ
伊藤塾の行政書士テキストの中でも初心者向けの1冊です。行政書士試験の出題範囲や内容について、まずは全体像を把握したい人や、はじめて勉強する人に向いているテキストになります。
伊藤塾をはじめとして、各社は難易度やレベルごとにテキストを発行していることが少なくありません。このテキストは初心者向けになっているため、法律がはじめても勉強に入りやすいことでしょう。逆を言うと、大学などですでに法律の勉強をしていた人は、このテキストだと物足りなく感じるかもしれません。
■うかる! 行政書士 総合テキスト 2023年度版
伊藤塾のテキストの中でもスタンダードな1冊です。初心者から一歩踏み込んだ人向けのテキストになります。伊藤塾の行政書士テキストの中では定番です。
初心者の場合は、まずは入門ゼミから入ることをおすすめします。入門ゼミよりやや内容が難しいテキストなので、いきなりこちらから入ると難しく感じられる可能性があります。法律の勉強をしたことのある人は、いきなりこのテキストから入っても問題ありません。
■うかる! 行政書士 総合問題集
伊藤塾の行政書士試験用の問題集です。テキストと問題集が同じ会社なので、問題集で分からないところがあった場合にテキストで読み直しや再勉強がしやすいという特徴があります。
テキストを何度も読み込むと共に、問題も繰り返し解きたいときに便利です。
■行政書士の過去問
行政書士の過去問はテキストや問題集としても販売されていますが、一般財団法人行政書士試験研究センターでも公開しています。
https://gyosei-shiken.or.jp/doc/exam/index.html
「どのような過去問が出るのかな?」と軽くチェックしたい場合は一般財団法人行政書士試験研究センター掲載の過去問をまずチェックしてみるといいでしょう。
行政書士試験の勉強に使うテキストの選び方
行政書士試験の勉強時は「どのテキストを選べばいいのか」と迷いがちです。
行政書士試験の勉強テキスト選びで迷ったら、次のようなポイントでテキストをランキング化して選ぶことをおすすめします。
テキストを実際に購入する前に中身をチェックしてランキング化する時間を設けておくと失敗しにくくなります。
ポイント①参考書の見やすさや文章
行政書士のテキストは合格するまで使うものです。加えて、内容が分かりやすく、見やすくなければ意味がありません。テキストを持っているだけでは意味がなく、内容を理解しなければならないからです。だからこそ、内容の分かりやすさや見やすさ、文章の読みやすさは重要なポイントになります。
近年は参考書に中に図や絵、色を多用したタイプがよく見受けられます。色や図を多用したタイプの参考書はよく「見やすい」と評価されていますが、人によって相性があるので必ずしもおすすめしません。
図を見た方が把握しやすい人もいれば、かえって文章の方が早く読めて良いという人もいます。動画で学んだ方が良いという人と、動画での学習はしにくいという人がいることと同じです。
自分は文章、図、色どれと相性が良いのか考え、自分なりに見やすく読みやすいテキストを選ぶことがポイントになります。
ポイント②参考書の難易度
行政書士の参考書には難易度があります。
初めて学習する人向けのテキストもあれば、行政書士試験に何度か挑戦している人向けのテキストもあります。また、中には行政書士試験だけでなく、司法試験などに使えるようなタイプもあるため、参考書の難易度は購入前に要確認しておきたいポイントです。
たとえば、行政書士試験の勉強をこれからはじめたいという人が、いきなり「何度か試験に挑戦している人向け」のテキストを買ってしまったらどうでしょう。初心者向けより内容が難しいため、テキストを開いて即座に挫折する可能性があります。テキストを買う前に口コミなどで難易度を確認した方が良いでしょう。
ポイント③参考書の内容の濃さ
テキストによって内容の濃さに差があります。内容が濃く密度の高いテキストもあれば、比較的初心者向けの内容で難しい部分もソフトに解説しているテキストも販売されています。
後者のテキストの場合、勉強を進めるうちに物足りなさを感じることでしょう。大学などで法律の授業を取ったことのある人も、テキストによっては内容が薄く感じられるかもしれません。
ある程度法律の勉強をしていた人の場合は内容が濃いものを購入することをおすすめです。初心者の場合はさらっと解説してある初心者向けのテキストで基本をおさえ、それから内容の濃いテキストに切り替えるとスムーズです。
ポイント④問題集も出ているか
テキストによっては同じ会社から問題集が出ていることも少なくありません。問題集とテキストが同じ会社であれば内容もリンクしていることが多いため、勉強しやすくなります。
テキストの他に問題集も出している会社の出版物を選び、問題集とテキストをそろえてしまうのもおすすめの選び方です。
ポイント⑤参考書の重さや捲りやすさ
行政書士の勉強をする際は自宅で机に向かうばかりではなく、通勤中など外で勉強することもあります。厚いテキストは外出用には向きません。
外出時に気軽に勉強できるように、要点をおさえた軽めのテキストを一冊用意しておくことをおすすめします。
外出用のテキストは捲りやすさも重要です。捲りにくいと電車内などで勉強しにくくなってしまいます。捲りやすさもチェックして選ぶと良いでしょう。片手で簡単にページを捲れるテキストがおすすめです。
最後に
現役の行政書士がおすすめのテキストと、勉強に使うテキストの選び方を説明しました。
私個人としては伊藤塾のテキストが使いやすかったのですが、人によって相性もあるので「まずは中身をチェックしてみてください」と言いたいところです。
今回は伊藤塾のテキストをメインにして他社テキストをフォローとして使う私流の方法をお話ししました。この方法を使うなら他社のテキストをメインにして伊藤塾を補足として使うことも可能です。
テキストは行政書士試験をパスするための相棒のような存在です。ぜひいろいろ見て、自分と相性の良いテキストを選んでください。