ホテル住まいに憧れるという方は少なくないはずです。
芸能人の中にはホテル住まいをしている方もいます。ホテルには家具も備品もそろっていますから、「賃貸物件を探すよりなら、ホテルを厳選して宿泊した方が安く済む」というケースもあります。個人事業主の中にも実際にホテル住まいで仕事をしている方などがいますよね。
近年はホテル住まい用のサブスクなども登場し、憧れのホテルに安く「住める」ようになりました。ある程度まとまった家賃を払うくらいならホテル住まいを検討したい。自宅(実家など)に住んで仕事をしているので、たまには気分転換にホテル住まいで生活したい。このような方はサブスクを利用して、気軽なホテル住まいをはじめてはいかがでしょう。
この記事ではホテル住まいに使えるサブスクや、ホテル住まいのメリットをご紹介します。費用をおさえつつ憧れのホテルに住む際の注意点なども解説しますので、気になる方はぜひチェックしてください。
目次
憧れのホテル住まいを実現するサブスク
ホテルの宿泊・連泊に関するサブスクをご紹介します。
goodroomサブスくらし
全国700か所以上の拠点(ホテル・宿泊施設)に対応している連泊用のサブスクです。
基本料金は月額69,800円~で、最短翌日から連泊可能になっています。気軽に2週間から連泊できるところも魅力です。
対応しているホテルの中にはメディア掲載のホテルや知名度の高いホテルなどもあります。サブスクを利用して実際にホテル暮らしをしている体験談などもホームページに掲載されていますので、「ホテル暮らしをはじめたい」「実際のホテル暮らしってどんな感じ?」という方の参考にもなります。
短期間の連泊からはじめたい方から住居代わりにホテルを長期間使いたい方までおすすめのサブスクです。
https://livingpass.goodrooms.jp/
HafH
HafHはコインを貯めるタイプのサブスクです。コインを積み立て、泊まりたいときに自由に使えるシステムになっています。たくさん積み立てて使うもよし。こまめにコインを使うもよし。柔軟に連泊の計画を立てられるところが魅力です。
HafHは旅行シーズン・土日祝日など宿泊費用が高くなる時期も同じ費用で宿泊できるというメリットもあります。好きなときに通常と同じ値段で連泊したいという方におすすめのサービスです。
たまに出張が入る個人事業主は、普段はコインを積み立てておいて、急な出張に備える。出張の際は土日祝日関係なく同じ費用(通常と同じコイン)で泊まるなど、出張などにも使いやすいサービスになっています。
unito
最短即日で連泊できるサービスになります。このサービスの特徴は外泊することで賃料が下がるところ。たとえばサービスの申し込みをしておいて「出張などの予定がある」と暫く帰らなかった場合は、料金が下がる仕組みになっています。
また、サービスを申し込んでおいて「都心に用事があるときにだけ住みたい」などの利用も可能です。他の連泊サービスは「毎日住むこと」を前提にしていますが、こちらのサービスは「部屋を空けること」「出張などで留守の日もあること」など、不在時もあることを前提にしています。
必要なときだけ簡単な手続きで住みたいという方にはおすすめのサービスです。
tsugitsugi
全国140以上の施設・ホテルに最短1日から定額で宿泊できるサービスになります。宿泊日数を柔軟に選べますので、連泊から短期間の旅行まで柔軟に使えるサービスです。
また、tsugitsugiはプランが豊富なところも特徴です。ホテル暮らしに使える「まいちにプラン」や、家とホテルを行ったり来たりして生活したいときに便利な「えらべるプラン」などがある他、「法人向けプラン」などもあります。
法人向けプランに加入しておけば、従業員の出張などにも使えて便利です。
ご自身の連泊にも使え、従業員の連泊にも使える。これがtsugitsugiの特徴になります。
ホテルを住まいにするメリット
ホテルを住まいにすることには次のようなメリットがあります。
・賃貸のような敷金、礼金がない
・住居を準備する際に住宅ローンを借りる必要がない
・好きなときに好みのホテルに住める
・住居に縛られることがない
・ホテルの朝食や夕食などのサービスを受けられる
・ホテルのルームサービスや清掃などを利用できる
・テレビなど基本的な家具がそろっている
・ホテルの施設を利用できる
ホテルによっては温泉やバーなどもありますから、仕事の合間に温泉やドリンクを楽しんだりするなど、贅沢で余裕のある暮らしを楽しめます。
また、ルームサービスや清掃などをお願いできますので、掃除などに時間を割く必要もありません。生活を楽しみつつ雑事にわずらわされることなく仕事に専念できます。
安くホテル暮らしを満喫するためのポイント
安くホテル暮らしをしたい場合、4つのポイントをおさえておく必要があります。
ポイント①ホテル暮らしの費用相場を知っておく
ホテル暮らしをすると毎日(あるいは宿泊期間中)ホテルの料金が発生します。
ホテルの宿泊費用はホテルによっても異なるため一概には言えませんが、1日の宿泊費5,000円で1カ月ホテル暮らしをした場合、費用の相場は宿泊費用だけで15万円ほどになります。
この費用を払ってもホテル暮らしがお得になるか検討することが重要です。仮に自宅の賃料が15万円以上であれば、1日5,000円の部屋に1カ月宿泊してもあまり出費は変わらない計算になります。賃料が20万円以上であれば、1日5,000円の費用でホテル暮らしをした方が住居費の負担を軽減できる可能性があります。
ポイント②ホテル暮らしでは食事代など他費用もかかる
ホテル暮らしでは宿泊費以外にも費用がかかる可能性があります。
宿泊費に朝食代や夕食代などが含まれていない場合は食事代がかかりますし、衣服の洗濯費用(ランドリー代)なども必要です。1日5,000円(朝食・昼食・夕食なし)の部屋に1カ月宿泊した場合、食事代やランドリー費用などで月10万円以上かかる可能性があります。
ホテルで生活するためには、単純な宿泊費以外にも「どのような費用がいくらかかるか?」を計算し、大よその費用を把握しておくことが重要です。宿泊費だけを考えて「賃料より安いから」でホテル暮らしをすると、食事代やランドリー費用などで、想像以上の金額(生活費)になってしまう可能性があるため、注意してください。
ポイント③別のサービスと比較して費用は安いか
サブスクなどを活用してホテル暮らしをする場合、他のサービスと比較する必要があります。なぜなら、サブスクより早割など他のサービスを活用した方が安く宿泊できるケースもあるからです。
ネット上には多数のホテルの予約サイトがあります。連泊の予約に対応しているサイトを経由して予約すれば、一定の条件のもとで宿泊料金が安くなる可能性があります。
サブスクに加入しても「普段あまり使わない」という場合は、ネットの予約サイトなどの方が安くなる可能性が高いので、料金をよく比較してみましょう。サブスクは毎月のように定額の費用が発生するという点にも注意が必要です。
ポイント④宿泊料金が高くなる時期の連泊は避ける
ホテルや旅館は観光シーズンになると宿泊料金が高くなりますよね。また、旅行シーズンになると連泊の予約を取ることも難しく、ホテル・旅館によっては連泊をお断りしているケースもあります。
年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどは宿泊料金やサービスの関係で連泊を避けた方が無難です。特に「この日!」という希望がなければ、宿泊料金の安い時期や他の宿泊客が少ない時期に連泊すると、費用の節約になります。
なお、連泊はホテル・旅館側にとっても「まとまったお金が入る」「部屋をおさえてもらえる」という点でメリットがあります。空いている時期であればサービス対応もしてもらいやすくなるので、狙い目です。
ホテルの暮らしで注意すべきこと
サブスクなどを活用したホテル暮らしで注意したいポイントは2つあります。
注意点①ホテルの利用規約をチェックし迷惑行為は控えること
ホテルにはそれぞれ規約があり、規約に反する宿泊は迷惑行為になります。
たとえばペットNGのホテルに連泊する場合、自宅にペットを残すのが不安だからとペット同伴で宿泊すると迷惑行為になってしまいます。また、ホテルの室内は禁煙になっていることも多く(ホテルによっては全館禁煙)、喫煙者の方がルールを破って室内・館内で煙草を吸うとルール違反になる他、ホテル側や他の宿泊客とのトラブルになる可能性があるため、注意が必要です。
事前にホテル側の宿泊ルールを確認し、ご自身のライフスタイルに合ったホテルを選ぶことが注意点になります。
注意点②サブスクを活用する場合は泊まりたいホテルが対象か確認する
サブスクを使ってホテルなどに連泊する場合、自分の泊まりたいホテルが対象になっているか確認する必要があります。サブスクによっては対象ホテルが少ないケースもありますので、加入前に対象になるホテルを確認しておくことをおすすめします。
また、地域によっては対象のホテルが少ないことも多いため、併せて注意してください。
たとえば東北で個人事業主をしており、ホテル住まいに切り替えようと考えていたとします。仕事の都合で基本的には東北県内のホテルを利用したいと考えていました。ただ、サブスクで連泊できるホテルを探してみると、どうしても対象が関東圏に偏っています。
このようなケースもありますので、利用時には注意が必要です。
最後に|衣装替えのように住まいを変える生活も魅力的
ホテル暮らしができるサブスク・サービスを紹介しました。
住んでいる地域で仕事をしていても、一週間や二週間くらい非日常の住居で暮らしてみるのも面白いかもしれません。また、出張の多い個人事業主は、こういったサブスク・サービスを使えば柔軟に宿泊先を準備できますので、滞在先にも困りにくくなります。
住居の維持費でかなり負担がかかっているという方の場合は、ホテル暮らしを考えてみてはいかがでしょう。サブスクなどで安く連泊できれば、住居費より安くなるかもしれません。