FIREは若い世代しかできないと思っていませんか。
60代などのそろそろリタイアを考える世代でも、今からFIREの達成が可能です。ただ、20代や30代はFIRE達成のためにどんどん稼いだ上、時間を使うことも可能ですが、60代では20代や30代のようにはいきません。
60代でFIREを達成したい方のために、今からできる準備やおすすめのFIREタイプをご紹介します。
FIREを達成し、ぜひ ちょっと早めの退職 を実現してください。
目次
60代がFIREするためにもまずは基本的な知識をおさえる
60代でFIREを達成するためにも、まずは基本的な知識をおさえておくことが重要です。
FIREの意味や資産運用について理解を深めてください。
FIREとは?
FIREとは月・年の生活費を計算し、その生活費を資産運用のリターンでまかなう生活方法です。
たとえば60代男性(単身世帯)の生活費が15万円だったとします。FIREではあらかじめこの月15万円を資産運用益で捻出できる資金を準備し、その資金を運用して生活費分のリターンを得るという仕組みです。
月に必要な生活費を資産運用のリターンでまかなえれば、生活のためにあえて仕事をする必要はありません。
早期リタイアとの違い
FIREは資産運用の利益を生活費に充てるかたちで早期に仕事をリタイアする方法です。対して早期リタイアはもっと広い意味で使われます。
早期リタイアは生活できるだけの潤沢な資金を持っており、20代や30代など早めに仕事を辞めること全般を意味します。また、早期リタイアは「仕事のリタイア」ですので、早期リタイア後は基本的に仕事をしません。悠々自適に好きなことをして生活します。
対してFIREはフルタイムの仕事からはリタイアすることが多いのですが、自分の趣味や生活費の補足など無理のない範囲内で仕事をすることも少なくありません。
事前に計算して資産運用のリターンで生活費をまかなうという点でもFIREと早期リタイアには違いがあります。ただ、FIREもある意味早期リタイアのようなものなので、まったくの別物というわけでもありません。
FIREにおける資産運用の重要性
FIREでは資産運用で生活費をまかなうため、生活の基盤・根幹が資産運用になります。資産運用で毎月の生活費を得るというシステムが崩れてしまうと、FIRE後の生活も崩壊します。
FIREにおいては資産運用が重要になるため、資産運用の情報や制度の変更などについては、しっかりと把握することが重要です。また、投資信託や債券、株式など、基本的な金融商品・資産運用の知識も必要になります。
60代がFIREを達成したいときは、まずは資産運用や金融商品、FIREの基本をしっかり学ぶことが重要です。
60代がFIREするならタイプは〇〇がおすすめ
60代の方がFIREするなら、FIREのタイプをよく選ぶことが重要です。
FIREはFIREじゃないの?
FIREに種類ってあるの?
と疑問に思うかもしれませんが、実際、FIREにはいくつかのタイプがあります。
選ぶFIREのタイプによってFIRE達成の難易度がかなり変わってきますので、60代の方は特に注意したいポイントです。
FIREの主なタイプにはサイドFIREなどがある
FIREには主に次のようなタイプがあります。
- フルFIRE(ファットFIRE)/ 完全に仕事を辞めて資産運用の利益で悠々自適かつ余裕のある生活を送るFIRE
- リーンFIRE / 完全に仕事を辞めて資産運用の利益で生活する。ファットFIREと違うのは、ファットFIREが余裕のある生活を送るのに対してリーンFIREは節約しながら生活するところである
- コーストFIRE / FIRE達成後に趣味として仕事をするタイプのFIRE
- サイドFIRE / 生活費は資産運用でまかないつつ、趣味や外出、交友費などは無理のない範囲で仕事をして捻出するタイプのFIRE。お小遣いだけ自分で稼ぐFIRE
- バリスタFIRE / 資産運用で生活費のほとんどをまかない、少しだけ足りない分をアルバイトなどをまかなうタイプのFIRE
60代の方がFIREを達成するならサイドFIREがおすすめ
60代の方は自分の現在の資産やこれからの収入でFIREを達成したいと考えているなら、サイドFIREやバリスタFIREがおすすめです。
サイドFIREは生活費は資産運用でまかなえるので、ご自身のお小遣いはちょっとした仕事で稼ぎます。手に技術や資格のある60代の方なら、お小遣い分は稼ぎやすいことでしょう。あまりお金を使わないという方であれば、月に1回~数回、資格や技術などで仕事をするだけでお小遣い分は稼げます。
また、ある程度の貯蓄があるなら、その貯蓄分を生活費捻出の資産運用に回し、毎月足りない分をアルバイトなどの短時間労働でまかなうバリスタFIREもおすすめです。
FIREといえばファットFIREを想像する方も多いかもしれません。そして「60代の自分には無理だ」と思ってしまう方も多いことでしょう。サイドFIREやバリスタFIREなどであれば、60代からはじめても工夫次第で達成可能です。
60代がFIREを達成するために行うべき準備とは?
60代がFIREを達成するためには3つの準備が重要です。
- 現在の月・年あたりの生活費を算出し計画を立てる
- FIREのために必要な資産額を計算する
- FIREの対応ごとの達成可能性や向き不向きを考える
FIREではまず毎月の生活費と年間の生活費を算出します。その上で、4%のリターンを得られる資金額を計算します。生活費が分からないとFIREの達成可否が判断できない他、FIREの準備自体もできませんので、まずは生活費を調べて必要な資金額を算出してください。
また、FIREの準備として、自分の現在の収入状況や資産運用状況、預金額などから「どのFIREなら達成可能なのか」を判断します。
すでにお話ししたように、60代で今までの預金などを考慮した上でFIREを達成するなら、資金の準備期間が短くなるなどの関係上サイドFIREやバリスタFIREがおすすめです。
ただ、預金をかなり積み立てているなどの場合は他のFIRE方法も可能なので、「どれならできそうか?」を検討してみましょう。
まとめ|60代でも状況やFIREタイプによっては達成可能
60代でもFIREのタイプや収入状況などによっては、FIRE達成可能です。
現在ある程度資産運用に慣れている。
少し準備すればFIRE達成できそう。
サイドFIREやバリスタFIREでも特に問題ない。
このような60代の方は、少し早めに仕事のリタイアを考えてみてはいかがでしょう。
当ブログではFIREに関する情報を発信しています。
この記事以外にもFIREに関して基本的な情報をまとめていますので、60代で「FIREに興味がある」という方の参考になればと思います。