ビットコインETFとは?承認って何?暗号資産投資のはじめ方やメリット

アメリカでビットコインETFが承認されました。

ETFとは上場投資信託のことです。承認されたことにより、ビットコインの取引の幅が広がると共に仮想通貨の取引の幅も広がります。

ビットコインETFの承認については、日本のニュース媒体などでも広く報じられました。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB123800S4A110C2000000/

こういったニュースを聞いて仮想通貨に興味を持った方や、「その承認されたETFは日本でも取引できるのか?」などと疑問を持った方もいらっしゃることでしょう。それに、そもそも「ETFって何?」「承認とは?」と、首をかしげている方もいるかもしれません。

この記事ではビットコインETFや承認について説明します。また、今回のニュースで暗号資産(仮想通貨)に興味を持った方に、はじめ方や投資のメリット・デメリットなどについても解説します。

この機会に、暗号資産(仮想通貨)に注目してみてはいかがでしょう。

ビットコインやETFとは?|基礎知識

まずはビットコインやETFとは何か、基本的な知識を説明します。

ビットコインとは?

ビットコインは暗号資産(仮想通貨)の1種です。普段あまり資産運用や暗号資産に馴染みのない方の中には、「ビットコインとは仮想通貨のことである」と勘違いしている方もいらっしゃるようです。

ビットコインはあくまで暗号資産の1種であり、その中でも特に知名度の高いものです。

たとえば、株式という金融商品があります。「株式」という名前は投資できる株式全体を指す名前です。株式という大きな括りの中にA社株やB社株などの個別銘柄があります。

暗号資産も同じで、暗号資産(仮想通貨)という大きな括りの中にビットコインなど個別銘柄(個別の暗号資産)があると考えれば理解しやすいのではないでしょうか。ビットコインは株式に例えるところの個別銘柄のひとつです。

ビットコイン(暗号資産)と電子マネーの違い

よくビットコインなどの暗号資産を電子マネーと勘違いする方がいます。ビットコインなどの暗号資産と電子マネーは別物です。

暗号資産と電子マネーの違いは次の通りです。

・電子マネーは企業など特定の団体が発行しているが、暗号資産には発行団体がない

・電子マネーは価格変動しないが、暗号資産は種類ごとに常に変動している

・ビットコインなどは送金に使えるが、電子マネーは送金できない

・ビットコインなどは世界各国で使えるが、電子マネーは原則的に日本でしか使えない

ETFとは?

ETF(Exchange Traded Funds)とは証券取引所に上場している投資信託のことです。日本語では「上場投資信託」と呼ばれます。

ETFは取引所に上場しているわけですから、株式などのようにリアルタイムに取引できるというメリットがあります。

ビットコインETFとは?

ビットコインETFとは、「ビットコインを投資対象にする上場投資信託のこと」です。

投資信託はそれぞれ株式や債券など、いろいろな投資商品が組み込まれています。海外の株式を中心にしている投資信託もあれば、株式と債券が両方組み込まれている投資信託などもあります。

ビットコインETFは投資信託に暗号資産であるビットコインが組み込まれており、ビットコインの価格が投資信託の価格に影響を及ぼすタイプの種類です。

ビットコインETFの承認とは?日本の資産運用は何が変わる?

2024年1月10日にビットコインが組み込まれた上場投資信託がアメリカではじめて承認されました。

ビットコインETFがはじめて承認されたことで、取引所で「上場投資信託を売買する」ことを通して、間接的にビットコインを取引できるようになりました。

今までビットコインを取引したい場合は、暗号資産の取引所で個別に売買することが基本でした。しかし、今後はビットコインが含まれた上場投資信託を売買することで投資する方法が使えるわけです。

ビットコインETFとは「ビットコインETFがはじめて承認された」ということであり、「投資信託を通して間接的にビットコインに投資できるようになった」ということです。

日本でもビットコインETFに投資できる?資産運用は何か変わる?

日本ではビットコインETFには投資できません。

ビットコインETFが承認されたのはあくまでアメリカでのことであり、日本ではありません。そもそも日本ではビットコインETFの取り扱いがないことから、日本国内でビットコインETFに投資したいと思っても、現状は投資できない状況です。また、日本の取引所にビットコインETFが上場するかも、現状は未定になっています。

ただ、アメリカでビットコインETFが承認されたということで、「今後日本でも取引できるようになるのでは?」「日本でも暗号資産の取引が盛んになるのでは?」など、期待が高まっています。

今後のことは未定ではありますが、さらに投資商品の幅が広がるかもしれません。現時点で資産運用の何かが変わるわけではありませんが、今後「暗号資産への投資の幅が広がる」「資産運用の選択肢が広がる」など、良い意味で変わって行く可能性があります。

日本でも暗号資産に投資することは可能である

日本でもビットコインなど暗号資産そのものに投資すること自体は可能です。また、日本でもビットコインなどの暗号資産に投資している方は決して少なくありません。特に「積極的に売買して利益を出したい」「暗号資産の今後に期待している」という方を中心に、積極的に取引されています。

ビットコインなどの暗号資産に投資する方法やメリット・デメリット

「ビットコインETFの承認」が日本でも注目されたのは、それだけビットコインなどの仮想通貨に興味を持っている方が多いからではないでしょうか。暗号資産への投資にはメリットとデメリットがあります。

ビットコインなどの暗号資産に投資する方法も説明しますので、メリットに魅力を感じた方は無理のない範囲ではじめてみてはいかがでしょう。

ビットコインなど暗号資産に投資するメリット

ビットコインなどの暗号資産に投資することには4つのメリットがあります。

・分散投資ができる

・安いときに買って高いときに売れば利益を得られる

・海外送金などに使える

・国や企業など特定の団体が発行しているわけではないため、政治や国際情勢の影響を受けにくい

ビットコインなど暗号資産の最大の魅力は、「安いときに買って高いときに売って利益を得られるところ」です。暗号資産の中には値動きの激しいものが多数ありますので、相場を読んで上手く売買することで大きな利益を得られるケースもあります。

ビットコインなど暗号資産に投資するデメリット

ビットコインなど暗号資産に投資するデメリットは2つあります。

・価格変動が極めて激しい

・ネットで管理するためトラブルのリスクがある

ビットコインの最大のデメリットは価格変動が極めて激しいことです。前日数十万円だったのに、いきなり200万円まで値動きするようなこともあります。

ただ、この値動きの激しさを利用すれば一気に利益を出せるわけですから、ビットコインなど暗号資産のデメリットであると同時に魅力だと言えるでしょう。

ビットコインなどの暗号資産に投資する方法(はじめ方)

ビットコインなど暗号資産の始め方は簡単です。

・まずは暗号資産の取引所に口座開設する

・日本円を入金し取引したい暗号資産を売買する

株式などを取引するときの流れと基本的に同じです。

なお、取引所によって売買できる暗号資産が異なりますので注意してください。口座開設する前に、その取引所で売買できる暗号資産を確認しておくことをおすすめします。

最後に

ビットコインETFの承認について説明しました。承認されたのはあくまでアメリカでのことで、日本では現在ビットコインETFには投資できません。ただ、今後日本でも暗号資産関係の投資の選択肢が増えないとは限りません。今後に期待というところでしょう。

日本では暗号資産の取引所を通してビットコインなど個別の仮想通貨に投資できます。ビットコイン以外にもさまざまな暗号資産がありますので、利益を狙って無理のない範囲で投資をはじめてみてはいかがでしょう。