FIREを達成するためには投資をすることになります。しかし、投資をはじめたばかりだと「どの投資信託を選んだらいいの?」「投資信託を選ぶときのポイントを知りたい」と思うのではないでしょうか。
今回の記事では個人事業主が投資信託を選ぶときに知っておきたい以下の知識について解説します。
・投資信託を選ぶときにまず決めるべきこと
・投資信託を選ぶときのポイント
FIREを達成したい方やこれから投資をはじめたい個人事業主は、ぜひ参考にしていただければと思います。
目次
投資信託とは?
投資信託とはプロが資金集めをして商品選びや組み合わせを考えたうえで運用する金融商品のことです。
投資と言えば自分で商品選びをして、運用も自分でする印象があるのではないでしょうか。たとえば個別の株式へ投資する場合、投資する銘柄の選定や運用はすべて自分です。
投資信託の場合は投資する金融商品選びも実際の運用もプロが行なう点が特徴になります。
投資信託ではプロが運用の指針に沿って株式や債券などへ投資します。
投資信託にどのような銘柄が組み入れられているかはその投資信託を運用しているプロが決めており、海外株式を中心にしたものもあれば、株式と債券がバランスよく組み入れられたタイプなどもあります。
投資したい人はその投資信託に組み入れられている投資商品や運用の指針、投資商品の比率などをチェックし、口数で投資するという流れです。後はプロがその投資信託の指針に沿って運用し、リターンを投資家に分配するわけです。
株式や債券などの個別銘柄がカレーやシチューなど個別の料理なら、投資信託はいろいろな料理を小皿で組み合わせた定食のような金融商品になります。
投資信託を選ぶときにまず決めるべきことは3つ
投資信託を選ぶときまず3つのことを決めておきましょう。
・投資信託に投資する目的
・予算はどれくらいか
・リターン重視かリスクヘッジ重視か
投資信託に投資する際は目的を明確にしておくと投資信託選びのときの指針になります。
たとえば、50歳でFIREを達成したいとします。そのために収入のうち10万円は投資に回していたとします。
リターンの多い投資信託へ投資するか、それともリスクの低い投資信託を選ぶか、現在のFIREの達成度に合わせて決められるはずです。
投資をする際は「何を目的に投資するか」をはっきりさせておくと、商品選びからその後の運用までの指針として役立ちます。
投資信託に投資する前に予算についても決めておく必要があります。
投資信託は値動きしますので、予算によって買える数にも違いが出てくるのです。今回はどのくらいの予算で投資信託の買い付けをするかなど、予算の目安を考えておきましょう。
また、投資により達成したい目標金額があれば投資信託選びの参考になります。目標金額についても考えてみてください。
投資信託の種類は5,000本以上あると言われています。
投資信託はプロによって運用されていますが、プロがその日の気分で自由に運用しているわけではありません。
投資信託にも商品ごとに運用の指針があり、指針に沿って金融商品の組み入れや運用を行なっています。その投資信託の運用の指針により、同じ投資信託でもかなりタイプが違っているのです。
たとえば、大きなリターンを期待できる銘柄ばかりで構成された投資信託があったとします。
大きなリターンを期待できる金融商品は、その分だけリスクも大きい傾向にあります。対してリスク対策をしている金融商品は大きなリターンはあまり期待できません。
投資信託も同じで、リターン重視かリスク対策重視かなど種類によって傾向が異なるのです。投資するならどの傾向の投資信託にするか、投資信託選びの前に大まかに考えてみましょう。
投資信託を選ぶときのポイントは4つ
個別の投資信託を選ぶときは4つのポイントがあります。
・「どこ」で買うかで選ぶ
・投資信託の「コスト」で選ぶ
・投資信託に組み入れられている「金融商品」で選ぶ
・投資信託の「情報」で選ぶ
投資信託を選ぶときに決めるべきことである「予算」や「目的」などと併せて、4つのポイントで投資信託を選びます。
投資信託を「どこ」で買うかで選ぶ
投資信託は銀行と証券会社で扱っています。証券会社は投資の金融商品の仲介がメインで、銀行や預金業務や融資業務がメインです。
会社によって扱っている投資信託が違うため、投資信託選びにおいて銀行と証券会社の違いや会社の違いは重要なポイントになります。
たとえば、投資をはじめるにあたってA証券会社を使いたいとします。
この場合は投資信託への投資はA証券会社が扱っている投資信託の中から選ばなければいけません。投資信託を「どこ」で買うかによって選べる投資信託が変わってくるというわけです。
なお、銀行は株式の個別銘柄を扱っていません。銀行と証券会社の違いにも注意して投資信託選びに活かしてください。
投資信託の「コスト」で選ぶ
投資信託には3つのタイミングでコスト(費用)がかかります。
・投資信託を購入したとき
・投資信託を保有しているとき
・投資信託を売却したとき
コストについては投資信託によって異なります。コストのかかる投資信託もあれば、低めにおさえられている投資信託もあるのです。
また、買うときはコストのかからない投資信託もあれば、3つのコストすべてがかかる投資信託もあります。
投資信託の売買、所有にはコストがかかると理解し、コストの点で有利になる投資信託を選ぶことがポイントです。
ただし、コストが発生しない=良い投資信託 というわけではありません。リターンは多いがコストがかかる投資信託と、リターンは少ないがコストも極めて少ない投資信託では前者の方がお得になる可能性もあります。
総合的なコスト・リターンで選ぶことがポイントです。
投資信託に組み入れられている「金融商品」で選ぶ
投資信託に組み入れられている可能性がある金融商品には4つの種類があります。
・株式
・債券
・不動産
・その他
組み入れられている金融商品によって投資信託は影響を受けます。
たとえば海外株式や国内株式は常に値動きしますよね。そのため、株式が多く組み入れられている投資信託は値動きの幅や変動が激しくなる傾向にあるのです。
債券はお金の貸し借りですから、貸した分は返還されるという投資方法です。
したがって債券が多く組み込まれている投資信託には比較的リスクの低いものが多いのですが、債券にもリスクが高くリターンの多いものもあるため、そういった債券が多く組み込まれている場合はこの限りではありません。
投資信託に組み込まれている金融商品によって投資信託にも傾向や特徴が出てきます。
投資信託を選ぶときは、その投資信託に組み込まれている金融商品をチェックして選ぶことも方法のひとつです。
投資信託の「情報」で選ぶ
投資信託を情報でチェックして選ぶこともポイントです。
たとえば投資信託には「ベンチマーク」という情報があります。ベンチマークとは、その投資信託の運用目標のようなものです。ベンチマークを上回っていれば、投資信託を運用しているプロは知識や経験を発揮してよく運用していると言えるでしょう。目標を上回っている結果を出しているわけですから。
このようにベンチマークという情報をチェックして選んでもいいでしょう。この他には、運用期間などをチェックして選ぶ方法もあります。
まとめ
投資信託を選ぶときのポイントや決めておくべきことについてお話ししました。
投資信託にはいろいろな数字やグラフが出てくるため、投資の初心者は困惑することもあるかもしれません。数字やグラフ、難しい用語には少しずつ慣れればいいので、まずは決めておくべき基本的なことやポイントで考えてみてください。
リスクをどれくらいとれるか。リターン重視かリスクヘッジ重視か、など