資格の失敗談!「自分はこれで不合格になりました」な逸話集

資格を受験する方や、これから受験を考えている方は「成功事例を知りたい」と思うと同時に「失敗した方の逸話も知りたい」と思うのではないでしょうか。

資格試験に合格して成功した方の逸話も参考になりますが、反対に「自分はこれで失敗しました」という体験談も参考になるものです。

そこで今回は私(行政書士の有資格者)の周囲で士業や難関国家資格、難易度の高い民間資格に挑戦し、失敗した方の体験談を集めてみました。実際にあった失敗談ですので、ぜひ成功のための糧にしていただければと思います。

失敗談①勉強の範囲を広げ過ぎてしまった

資格試験の失敗談その1は、試験勉強の範囲を広げ過ぎてしまい、効率的に勉強できなかったという失敗です。

難しい資格試験の場合はひっかけ問題や、テキストに掲載のない知識を問う問題なども出題されることもあります。そういった問題で点数を取れれば、より合格の確率もアップすることでしょう。

しかし、予想外の問題に対処しようと、あまりに勉強の幅を広げてしまうと逆効果です。本来勉強しなければならない範囲の勉強すら終わらない可能性があります。加えて、範囲が広すぎると余計な知識まで増えてしまい、かえって効率よく問題が解けなくなってしまう可能性もあるのです(覚えすぎるといろいろな可能性を考えてしまいますから)。

勉強の範囲を広げ過ぎてしまい「失敗したな」と困ってしまったケースがあります。

失敗談②試験日までに勉強が間に合わなかった

資格試験を頑張ろうと意気込んでみたものの、試験日までに勉強が終わらなかったという失敗談があります。

たとえば、司法書士の試験に挑戦したいとします。司法書士の試験範囲は広大です。民法に刑法、民事訴訟法、会社法、商業登記法、不動産登記法、民事執行法・・・これは試験範囲のほんの一部になります。

最初にぱらぱらとテキストを捲って「できそう」と思ってやってみたものの、甘く見ていたのか、勉強が間に合わず試験当日に困ってしまったケースです。

士業や国家試験などは勉強のスケジュールをしっかり考えないと、このように後から「間に合わなかった」「失敗した」となってしまうことがあります。

失敗談③資格試験の日に仕事が入ってしまった

仕事をしている方の場合、試験日にいきなり仕事の予定が入ってしまうことがあります。

たとえば取引先から急に呼び出しがあったり、上司に急ぎの仕事を任せられたりするなど、資格試験の日に仕事関係の予定が入ってしまうことがあるのです。

資格の勉強自体はばっちりでも、仕事関係の急な予定で資格試験を受けられず、失敗するケースがあります。

失敗談④テキストの内容だけでは合格が難しかった

士業や国家試験のテキストを買って勉強したものの、実際に試験を受けてみると難しくて太刀打ちできませんでした。難しい資格試験の場合、1冊では試験範囲の内容を網羅できないことも少なくありません。特に初心者向けのテキストなどは、1冊終わらせただけではあまり点を取れないこともあります。

テキストを1冊だけ買って勉強し、その1冊のテキストの内容だけでは資格試験に太刀打ちできなかったケースです。

失敗談⑤過去のテキストを使ったせいで内容が違っていた

資格試験を受けるときは、過去にその資格試験を受験した人にテキストなどをもらうことがあります。テキストの中には翌年以降の試験勉強にも使えるものがありますので、テキストをもらうこと自体は特に問題ありません。ただ、そのテキストの内容が古い場合は注意が必要です。

司法書士や行政書士などの士業の資格試験では、法律改正などにより、テキストの内容が改定されることも少なくありません。そのため、改定前の古いテキストを使ってしまうと、間違った知識を覚えてしまい、資格試験の際に問題が解けないケースがあるのです。

有資格者からもらった古いテキストを勉強に使ってしまった結果、「失敗した」と頭を抱えた失敗談になります。

失敗談⑥そもそも試験内容が自分向きではなかった

資格試験の受験を決めたものの、そもそも受験内容が自分向きではなかったというケースがあります。

たとえば、学生時代に数学が苦手で、計算問題を見るだけでめまいを覚えるという人がいたとします。数学が向いていない人、あるいは数学が嫌いな人だと言えるでしょう。

こういった人が数学の問題が中心の資格試験を取得する場合、向き不向きの関係で「失敗した」となってしまうことがあるのです。実際に、資格試験の勉強をしたものの、どうしても内容が自分向きではなかったため、効率よく点数を稼げず試験に落ちてしまった失敗談があります。

この他に、資格試験の内容に興味が持てなかったとします。内容に興味がないと、勉強があまり進みません。資格試験の点数も伸びにくくなります。試験内容が自分向きではないため、勉強が進まない、あるいは資格試験の点数が伸びないなどの理由で「失敗した」と、資格試験の受験を決めたこと自体を後悔するケースです。

失敗談⑦勉強方法がよく分からず不合格になった

資格試験に必要な勉強内容・範囲が膨大になると、「そもそもどこから手を付けていいか分からない」と困ってしまうことがあります。また、膨大な試験範囲をどのように消化するか迷ってしまい、けっきょく「勉強方法もよく分からない」となってしまうことがあるのです。

とりあえず資格試験の受験申し込みをしてみたものの、勉強の方法が分からず、あまり勉強が進まないうちに試験日がきてしまい失敗したという経験談になります。

補足として|資格試験に合格した後の失敗談

資格試験で失敗するのは受験前だけではありません。資格試験の受験後(合格後)の失敗談もあります。

補足として資格試験に合格した後の失敗談についてもご紹介します。

失敗談①資格を取ったものの仕事がなかった

資格試験を取って「さあ仕事をするぞ」「独立開業するぞ」と意気込んでいても、実際問題として仕事がないというケースがあります。独立開業するためにはある程度仕事がないと難しいと言えるでしょう。仕事がないためお金にもならず「資格を取っても意味がなかったのではないか」と悩んでしまうようなケースもあります。

資格取得の際に資格を取った後の仕事事情を調べていなかったばかりに失敗するケースもありますが、中にはネットの資格関係の記事には「仕事もたくさんあります」といった情報が書かれていたものの、実際はさほど仕事がなかったというケースもあります。

なお、仕事の状況は地域によっても異なりますので、自分が仕事をしたかった地域に仕事がなく「失敗した」という失敗談もありました。

失敗談②資格を取ったが会社で評価されなかった

国家資格や士業系の資格を取得したら会社で評価されると思って取得したものの、実際は特に給料が上がることもなく、「資格を持っているでしょう」と余計な業務を押し付けられるようになってしまいました。特に評価されず仕事だけが増えてしまうと「資格を取った意味がなかった」と思ってしまうことでしょう。

実際に、地方の金融機関などでは「士業を取ったそうだから、この仕事もお願い」と資格や専門的な知識が必要な仕事を任されるようになったものの、手当すらろくに付かなかったという失敗談もあります。そのまま会社で仕事をし続ける場合「むしろ資格を取らない方が良かったのでは?」と考えてしまう失敗談です。

失敗談③資格取得後の仕事量が割に合わなかった

資格を取得して独立開業したものの、仕事量と収入が見合っていないという失敗談です。

会社に勤めていたときはある程度の給与をもらっていましたが、収入アップを狙って資格を取得し、そのまま独立開業しました。独立開業すれば会社勤めのときより収入がアップすると思ったのです。

しかし、実際に独立開業してみると、会社で給与をもらっていたときより収入状況が悪化しました。独立開業したばかりだったので収入が低いと思ったら、実はその資格で仕事をする場合の収入相場が会社員のときより低くなっていたのです。

士業や国家資格などは「高収入の仕事」という印象があるかもしれませんが、会社・業種によっては、社員の給与の方が高い場合もあり、辞めてから「失敗した」と頭を抱えることになります。

収入・年収などは資格を取得して独立開業する前にチェックしておきたいポイントです。

最後に|資格試験はスケジューリングや勉強方法なども大切!

資格試験の失敗談についてご紹介しました。

資格試験を取得する際は「勉強が間に合わなかった」「勉強方法が分からなかった」などの失敗談があります。また、資格試験を取得した後にも失敗談があります。

資格試験を考えている方は、これらの経験談をぜひ参考にして、失敗の可能性を減らしてはいかがでしょう。